自分の気持ちが外に向けられる時

その微妙なはなし。

 

何年も前のはなしです。

当時バチバチに働いていた頃。職場に気の合う人がいて、Aさん。

先輩でしたが、凄く優しくておもしろくて、懐いてたわたしはおうちにも遊びに行ってたくらい。

美容系の職種だったのですが、メイクとかファッションとか、髪とか、そういう女子力を日々教えてもらっていました。

 

 

が、突如ねずみ講にハマり出したAさん。化粧品?だか美容系の。マルチ商法っていうのかな?
きっかけは知りませんが、どうやら教祖様らしき人に勧誘されたようで。

当時わたしは若かったので、そういうことをまっったく知らず、※若さ関係ない。ただの世間知らず。

Aさんが新しい化粧品くれたー!やふー!て感じで、

確か試供品とかもらったかな?家行って使わせてもらったのかな?もはや覚えていませんが、

パラッパラッパーなわたしはAさんに流されるまま、きっと掌でコロッコロだったことでしょう。

 

でもね、Aさんは悪い人じゃないの。
凄いいつも優しくて、新人のわたしに友達のように接してくれたり、助けてくれてた人。※え?もしかしてコロッコロされたやつみんなこれ言う?

でもでもねっ、

Aさんがハマり出したのは、わたしと知り合った何年も後のことなんで、コロッコロするためにわたしに近づいたわけではないことを、御理解頂きたい。※ほんとにAさんは悪くないんや!

 

で、わたしはね、まだふわっふわのおとぼけヒヨコ野郎🐥だったので、Aさんがそれにハマり出した頃、むしろ自分から話聞きにいってた笑

Aさんが、〇〇さんっていう凄い人がいてね、こないだ会ったんだけど、凄かったー!ほんとに凄いんだよー!こうでこうでこうでね、もうほんとに凄いのー!

って目をキラキラさせて言うもんですから、わたしはもう嬉しくて、笑

へー!!そうなんですか!凄いですねー!良かったですねー(≧∀≦)!!

って、〇〇さんのスーパービジネステクや、夢とか将来のことを語り出すAさんの話しをワクワクしながら聞いていました。笑

 

で、当然わたしにも勧めてきますよね。これ、どう?使ってみない?とか、〇〇さんに会ってみない?とか。

 

会いましたとも。

〇〇さんにも会ったし、〇〇さんの彼女にも会って、化粧品の使い方レクチャーされましたよ。

今思うとほんと凄い。わたし。ヒヨコのくせに。

 

先にネタばれしますと、いやネタばれとかじゃないんですけど、わたしはハマりませんでした。当時ふわっふわだったにも関わらずよく切り抜けたなと、自分でも感心します。

 

 

で、〇〇さん、Aさんと2人で会いに行ったんですけど、待ち合わせは高級ホテルのかっふぇ。お客さんなのかウエイターさんなのかどっちか分かんない全員高級。全員グッチのスーツ着てる。※違

 

とんがり靴の踵をカツカツ響かせぬめぬめスーツの〇〇さん登場。※?
すげー!ヒルズ族や!※古

勧誘されにきたつもりのまっっったくないわたしは、どどどどうもお初にお目にかかりやす。何の話してくれるんだろ?ドキドキ。※Aさんには、普通にビジネスのやり方とか教えてもらえるよ!とだけ言われていました。

 

「君の将来の夢はなに?何歳までにどうなりたい?どこに住んでどんな生活したい?」みたいな、輝かしいファビュラスな暮らしをまず設計させられて、
よく覚えていませんが〇〇さん自身の武勇伝や、わくわくするような、素晴らしいプレゼンをされたんだと思います。

あと紙に書いてた。ファビュラスに向けての道筋とか。紙に書くって、ポイントだと思うなんとなく。

で、その頃から己の将来に特に夢も希望もなかったわたしは、急に当然あるよね?ばりに聞かれたので、

あわたしですか?ええそれはもちろん、えっとちょっと待ってください?えーっと確かこの辺に、あれ田中くーん?

あたふたしちゃって。

とりまグランドラインまでは行こうと思ってる的な、当たり障り無いこと言った気がする。

 

「なるほどね。じゃあ、その目標のためにこの最初のスタート、何をしたらいいと思う?」

と、紙に描かれたファビュラス航海図の一番最初、冒険の始まりのまっさらな地。

うーん、何だろう?・・・ゾロを仲間にする??

何だか分からず考え込んでいると、

「これだよ。」

と、もう待ってました!はいこれ(゚∀゚)キタコレ!!と、
例の化粧品をダーンッと出してきたんですね。

 

わたしはもうびっくりして、

・・・えっ??てAさんの方見たら、Aさんはニッコニコして満足げな顔。

 

・・・・・えっ??

 

なんでここで化粧品?これが最初のスタートなの?どゆこと?

もうね、なんにも知らないふわっふわ野郎は、ここまでされても分かりませんから、爆

頭ん中??????だらけ。

で、そこからねずみ講口座が始まったわけですが、

わたしはキタコレのところでまだ足踏みしてるんですね。
なぜゾロにこれを売らなきゃいけないんだ?グランドラインとなんの関係が?※誰もそこで立ち止まらない

 

馬鹿でよかったですね、こればっかりは。

ねずみ講云々の前に、化粧品とファビュラスがどうしても繋がらないわたしは、

「何か質問ある?」という満足げな〇〇さんとAさんを前に、己のアホさがバレたくないがために「あ、いえ、大丈夫です・・・。」

めちゃくちゃ質問だらけなのほんとは。

だけど2人は前に進んでるし、理解してない自分がここで質問するのは授業妨害になっちゃう。とレベチの進学塾に来てしまったような気持ちになり、どもる。

 

帰り道、Aさんに「どうだった?〇〇さん、凄かったでしょ?このビジネス出来そう?」と興奮気味に聞かれたけど、わたしは腑に落ちない声色で「はひ・・・。」とか言ったことでしょう。

そこからAさんの怒涛の勧誘が始まったわけですが、わたしは引き続き化粧品に理解が出来ていないため、こっそり色んな人に聞いてみたんですね。

ファビュラス航海図もろもろの流れを、親とか、友達とかに、これ始まりの地、これ化粧品なんだけどどういうことかちょっと説明してもらっていい?って。笑

 

そしたらまず親から、ばっかもーーーん!!と。「おまえねずみ講知らんのか?」「へ?ねずみ?なに?」

友達は引いてた。「いや・・・は?」みたいな。

馬鹿なのがバレたくないっていうかバレなくていいところで思いっきりバレ、

ついにコッコ倶楽部へ成長を遂げたわたし。

 

ちなみにAさんはその時には職場内で既に有名になっていました。

わたしも直属の上司から注意され、なんとなく距離を置くようになってしまい、そしてだんだんと疎遠になり、その後どうなったか覚えていませんが、Aさんが部署変わったかな?

とにかくそろ~っと、さよならになってしまいました。

 

Aさん、どうしているんだろ?気付いて辞めたかな?それともうまくファビュってんのかな?

 

 

 

 

もう一人。

こちらは割と強者だった。※もしやわたしコロッコロしやすそうなんかな?

 

次の方はBさん。高校の同級生。

ある日突然、Facebookから連絡がきた。

久しぶりー!元気ー?職場〇〇なんだね!近いから久々会いたいな!

 

久しぶりっていうか、高校の時も友達じゃなかった。えっと誰だっけ?と、名前もあやふやなくらいの。

 

それでも、とにかく友達のいないわたしはそうやって連絡が来ることなんて初めてだったし、会いたいって言ってくれたことが嬉しくて、誰だか知らんが嬉しい!(≧∀≦)きゃっほい楽しみ!!

 

久々会ったBさん、凄く良い大学に進学したエリートの子だった。

Bさんは、結論からし引き寄せの法則にハマってました。

で、色んな人に声かけて、何がしたかったのかよく分からないのですが、多分みんなに幸せになってほしかったんだと思う。

 

久しぶりに会ってからというもの、引き寄せの法則のはなしは凄く聞かされるんだけど、特にこれといって害はないというか、※失礼

何かを強要してきたりとかがなかったので普通に付き合うようになりました。

なにやら自分が使っているそっち系の色々を毎回教えてくれる。

 

「このセミナー参加してる。」とか、

「今このサプリにハマってんだよね。」とか。

会う度に新しい何かを紹介してくれて、しかもそれぞれ金額も大きくて。

 

Aさんの良いところは、人に無理矢理強要しないところです。わたしは相変わらず貧乏だったので、金銭感覚違うなー、凄いなー、くらいで普通に付き合っていました。

 

まぁ多少はありましたけどね。

「今度このパーティーに行くんだけどどう?」

「これに入会するんだけど一緒にどう?」とか。

 

でもそれくらいだと、「わたしはいい。」て、断ればそれ以上はぐいぐいこないので、大丈夫でした。

 

確か金持ち父さんに感銘を受けたかなんかで最初は。でそれから斎藤ひとりさんとか、占い仙人とか、ダイレクト出版。ぴーすぼーと?とか。有名なのはその辺で、もうたっっくさん。

名前出しまくってますけど大丈夫かな?

でも別に否定とかはしてないですからね? 

 

でここで疑問なのが、

最初は引き寄せの法則にハマっていたのに、

次第にお金稼ぎというか、どうしたら億万長者になれるか、みたいなはなしに移っていったんですよね。

確かにお金は必要ですが、ここで馬鹿なわたしはまた頭ん中??????だらけ。

なんでお金?みんなを幸せにしたいんじゃなかったの?

てかそもそもお金持ちじゃん既に!

 

 

あ、あと最後に、妖怪退治の人だ。爆

妖怪退治の人がいるそうで、その人のセミナーにも何度か行っていました。
「世界を救う人」だそうです。

で、その人のグループっていうか会?みたいのに入会して、ある日。
会の運営費が集まらないそうで。

 

遂に、わたしにも入会しろと。

 

遂にここまでかと。

さすがに強要されたらもうさよならですよ。

なにせ学んでますからねあたくし。

もう騙されません。※別に騙そうとは思ってない!!

 

とってもね、難しいとは思うのです。こういうの。
Bさんのことは凄いと思うし、頑張ってるの偉い!と思うし。 

世界は救いたいし。(何から??)

 

「救ってあげてほしい。」

だそうです。

誰を?

その人にお金を払ってその人を救うのですか?

 

貧乏すぎたわたしはお手伝いできず、
またそろ~っとさよならしたわけですが。

 

 

 

 

自分が納得できて、幸せになっていて周りの人もハッピーならそれでいい。

でも何かラッキーなことがあると目をぐるぐるにして「引き寄せた!」

と言うのは、多分違う。

 

でもそれもあなたがハッピーならそれでいいし、普段からそうやってハッピーな気持ちでテンションでいれば、自然とラッキーとか良い事が増えるのはあると思うし。

ただ、お金を借金してまでそういうことにつぎ込んで、

「これで金持ちになれるんだよ。」

と目をぐるぐるにして言うのは、多分絶対違う。

 

こういった経験をしてわたしが思ったのは、

自分が「イイっ!!」と思ったことを他人に伝えるのって、

凄く難しい。

 

だって、少なくともこの2人は「イイっ!!」と本気で純粋に思ってわたしに話してくれたわけですから、きっとね。

 

布教活動とかも、まあでも、その先にある見返りとか、絶対無いかって言われたらそれは分かりませんが、

でもそういう感じですよね。

自分がやってみて良かったから、あなたにもオススメするよ!

という根拠があるから。

 

強要するんじゃなくて、オススメね。大事なことは。

人それぞれ思うことは違うから、「絶対」という概念でオススメしちゃだめだと思うし、

そこにお金が絡むなら尚更です。

 

わたしも環境問題のこととか色々言いたいこと言っちゃってますけど、

なるべくわたしはこう思う!ていうことを強調しています。多分。

こうだからこうしてね!とは言わないように。

わたしの中の情報や知識がそもそもうっすいし、信憑性が無いからっていうのは大前提に、

自分が良いと思ったことを他人も同じように思うかって、違うなと思ったので。

エコ活動だって、環境保護活動だって、渋々やるもんじゃないし、誰かに言われたからやるもんじゃない。

自分が気づいて動くのがいいんだと思います。

自分がずっと一生懸命頑張っていれば、周りが動くきっかけになる・・・かな。

それは布教を頑張るんじゃなくて、個人が頑張ること。誰かと一緒にじゃなくてまず、自分一人が頑張る。

 

普段のその人を見て、結果が出ていたり、信憑性があったり、過程とかが見えたら応援しますよね。

いくらわたしに投票して!!と言われても出来ないように。

 

 

アメリカ大統領どうなるんだろ。